宮古島にミサイルを搬入するな!11.14官邸前緊急アクションでの杉原のスピーチ |

この間、琉球弧・南西諸島への自衛隊配備の問題に取り組んできました。残念ながら立憲野党が敗北しましたが、総選挙前の10月6日には野党第一党の立憲民主党に対して、「琉球弧への自衛隊配備の中止を総選挙公約に」という要請書を提出しました。これには琉球弧の18団体を含む全国121団体の賛同が集まりました。そして、10月24日には纐纈厚さんの講演を受ける集会をやって、夕方には防衛省デモも行いました。
この琉球弧・南西諸島への自衛隊配備の問題は、残念ながら「ヤマト」と言われる地域の平和運動の重要な課題にまだなっていないと思います。そのことと、実際に岸田政権が今やろうとしていることとの間に、かなり大きなギャップがあると思っています。
自民党は総選挙の公約に国家安全保障戦略の改定を入れ、その中身として、いわゆる敵基地攻撃能力の保有、あるいは軍事費を現在のGDP(国内総生産)比1%のラインから2%も念頭に増額するとも掲げてきました。そうした軍備増強の最前線に位置づけられているのが琉球弧であり、宮古島であり、石垣島であり、奄美大島であり、与那国島であり、島ごと基地にされようとしている馬毛島などであるわけです。
私たちはまだまだ取り組みが不十分なんですが、この前10日には島じまスタンディングさんの呼びかけで官邸前抗議を行い、今日午前中は防衛省前、そして今ここに36人ほど、まだまだ少ないですが、こうやって現地と同じ時間帯にきちっと意思表示ができたということは、これからにつながると思います。
ついさっき私も、宮古島現地に駆けつけて抗議に加わっている佐藤茂伸さんに電話で話を聞きました。まさに今、住宅地から200メートルほどしか離れていない保良弾薬庫の近くにミサイル弾薬を積んだ車両が集まって、その保良のゲート前で住民たち20人ほどが集会をやっており、その後座り込みに入る、メディアも20人ほどが集まっているとのお話でした。
10日に行われた官邸前抗議について報じたのは、現地も訪れたことのある東京新聞の望月衣塑子さんともう一人だけでした。琉球弧への自衛隊配備の問題は、アメリカの対中戦略のもとでミサイル軍拡競争の最前線に島じまの人々を投げ込むことです。それはかつての沖縄戦と同じように、軍隊は標的にならないように島を移動して中国の軍艦にミサイル攻撃を仕掛けるわけですが、そこに住んでいる住民は逃げ惑うしかなくなります。戦争計画には住民をきちんと避難させる内容は入っていません。
かつて70年以上前、沖縄を捨て石にして多くの人々を事実上殺した、沖縄戦の教訓はどこに行ったのでしょうか。その教訓をかけらも受け止めていない岸田政権が進める軍事化に対して、たとえミサイル搬入を許してもそれを撤去させ、今進んでいる様々な島での軍事基地建設を止めていくような取り組みを今日を出発点に進めていきたいと思います。
そして、こうしたミサイル軍拡はいわゆる「抑止」の名で正当化されるわけです。中国のミサイルが増えているからバランスを取らなければいけないと。かつてのミサイル軍拡競争、核軍拡競争と同じ発想の焼き直しが今、日本で煽動されています。でも私たちは知っていますよね。アメリカという国がどれだけ「抑止」の名で人を殺してきたのか。その出撃基地として、在日米軍基地が、沖縄がその拠点にされて加害者の片棒をかつがされてきました。湾岸戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争。アフガニスタンでは20年かけてアメリカが撤退を強いられた。こんなやり方を繰り返してはダメだということははっきりしています。このあたりは、『アメリカ 暴力の世紀』(岩波書店)というジョン・W・ダワーさんの本に書かれていますのでお薦めしますが、こういう分かりきった話なのになぜ繰り返すのか、ということを、軍拡を推進している御用学者には言いたいと思います。
私たちの側に正当性がありますので、自信を持ってこれからも、東京で首都圏で、一緒に取り組んでいきましょう。
※写真はKENさん撮影

