主権者であるあなたへ(宮本徹さん応援スピーチ予定原稿) |
当初は久米川駅南口で街宣する予定でしたが、雨が降り止まず、やむなく事務所でのスピーチ動画の収録になりました。
以下は予定していた幻のスピーチ原稿です。動画では簡略化してお話ししました。
東京20区の自民党候補は、先の通常国会で衆議院内閣委員長として、「土地規制法」(住民監視法)の委員会採決を強行した木原誠二さんです。宮本徹さんにはぜひ勝ち抜いてほしいと思います。
宮本徹さんホームページ
http://miyamototooru.info/
※写真は、地域で脱原発活動をされている吉森弘子さん、全国宗教人の会の小山弘泉さんらとの記念撮影。タスキをかけているのが宮本徹さんです。
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<宮本徹さん応援スピーチ予定原稿>
主権者であるあなたへ
武器取引反対ネットワーク(NAJAT)の代表をしています杉原浩司といいます。戦争につながる武器輸出や武器の爆買い、敵基地攻撃能力の保有などに反対する活動をしています。緑の党グリーンズジャパンの東京都本部共同代表の一人でもあります。
なぜ私が宮本徹さんを応援しようと思ったのか。第一の理由は宮本徹さんがツイッターのプロフィールの中で、人生に影響を与えた人の最初に「ザ・ブルーハーツ」を挙げているからです。私もそうなんです。ブルーハーツが好きな人なら、人間の根っこのところで信じられる気がするんです。聴いたことのない方はぜひYouTubeで聴いてみてください。
第二の理由です。宮本徹さんは、私たちの取り組みに何度も足を運んで、一緒に声をあげてくれた、かけがえのない「同志」であるからです。2019年3月12日、「武器より暮らしを!大軍拡予算を通すな!」と訴える議員会館前でのアピールに、宮本徹さんは国会審議の合間を縫って駆けつけ、熱いスピーチをされました。2020年9月8日には、首相官邸前での「安倍首相の『敵基地攻撃能力』保有談話を許さない!緊急抗議行動」に参加し、発言されました。もちろん、国会審議においても、武器の爆買いや軍拡の問題を取り上げ、鋭く追及してこられました。
今、安倍菅政権の表紙だけ変えた岸田新政権と自民党は、甘利幹事長、高市政調会長のもとで、従来のレベルをはるかに超える軍備の拡張、大軍拡を進めようとしています。かつてあった「宏池会はハト派」というイメージはもはや幻想に過ぎないことがハッキリしました。私は、自民党の総選挙公約を見てぶっ飛びました。軍事費、防衛予算を現在のGDP(国内総生産)比1%から2%に倍増させ、なんと11兆円に増やそうと言っています。とんでもないことです。喜ぶのは軍需産業すなわち「死の商人」と国防族だけでしょう。さらに岸田首相は、国家安全保障戦略という文書の改定を指示し、その中に「敵基地攻撃能力の保有」を盛り込むことを「選択肢の一つ」と明言しています。
宮本徹さんはツイッターでこう批判されました。「軍拡による対抗は際限のない軍拡競争が続き、暮らしの予算を削られる道。ましてや、経済力に上回る国と軍拡競争すればどうなるか、先が見えないのでしょうか。平和の外交戦略こそ持つべき」と。まったくその通りだと思います。
来年3月半ばには自衛隊初の敵基地攻撃ミサイルとなるノルウェー製の長距離巡航ミサイル「JSM」が自衛隊に納入されようとしています。このミサイルを積んで敵基地攻撃という憲法違反の任務を担おうとしているのが、日本が維持費も含めると総額6.6兆円の莫大な経費をかけて合計147機も爆買いしようとしているF35という戦闘機です。
宮本徹さんの大学の卒論のテーマは、「教育の無償化」だったそうですが、驚くべきことに、例えば2018年度の給付型奨学金(ちなみに、利子まで付く貸付型の奨学金はただの学生ローンで奨学金ではありません)は、総額105億円でF35戦闘機1機分の購入費よりも少なかったんです。そして軍事費は、いまや教育費に匹敵する金額に達しています。
なぜ、こうした優先順位を間違えた政治がまかり通っているのでしょうか。私は、政治家というのは、人々が何に苦しんでいるのか、何を求めているのか、現場に行き、声を聴き取り、それを受け止めて法律を作り、仕組みを変える”希望の職人”であるべきだと思っています。宮本徹さんはまさしくそうした人です。ところが、今、政権をとり、権力を握っているのは、そうではなく、「お友だち」や、自分の地位や利権を守るために役に立つ、限られた人の言うことだけを聴く人々なんです。岸田政権を裏で牛耳る安倍晋三さんや麻生太郎さんに庶民の痛みが分かるとは思えません。
日本国憲法は一字一句変えられていません。変えさせていません。その大原則こそ「主権在民」です。宮本徹さんを含めて政治家が偉いのではなく、一番偉いのはあなたなんです。コロナ禍でしんどい暮らしを強いられている私たちこそがこの国の主人公です。それなのに、今まで政治は私たちに「あなたは無力だ」という呪いをかけてきました。その究極の合言葉こそ、「自己責任」です。ひどい政治の結果、追い詰められているのに、政治ではなく、自分を責めることしかできなくなってしまう。そう仕向けるのは、明らかな暴力です。
「やられたら、やりかえす」。選挙というのは、この暴力に非暴力で倍返しする場だと思います。この国の主権者が、自らの持つ権利と力を行使する絶好の機会です。私たちは決して無力ではありません。「投票しても変わらない」のではなく、「投票しないから変わらない」のではないでしょうか。あなたが投票すれば、間違いなく、この国の政治の光景は一変します。そんな魔法のような力を私たち一人ひとりが持っているんです。
昨日10月16日、二階堂ふみさんや菅田将暉さん、橋本環奈さんやローラさん、小栗旬さん、滝藤賢一さんら14人の芸能人が「私も投票します」という素晴らしい動画を公開しました。この国は確かに変わりつつあります。
嘘と隠ぺい、改ざんにまみれた政治、心ある官僚を自ら命を絶つところまで追いやる政治。オリンピック・パラリンピックを強行して感染爆発を引き起こし、自宅に放置して多くの人の命を奪った政治。こんな理不尽な政治はもうたくさんです。
今回の総選挙は、小選挙区制という大量の死に票が出る不公平な選挙制度のもとで、自民党公明党による政治をなんとかして終わらせるために、多くの選挙区で野党の候補者が一人に絞られました。そしてこの東京20区には宮本徹さんという素晴らしい選択肢があります。宮本徹さんへの一票は、希望のための政権交代に確実につながっています。
もちろん、主権者の仕事は選挙で一票を投じることだけではありません。ドイツでは小学校でデモの仕方を教わるそうです。グレタ・トゥンベリさんがたった一人で始めた国会前での座り込みが、気候危機をくい止める運動を一気に世界に広げました。デモをしたり、勉強会をしたり、政治家に声を届けたり、ツイートしたり、新聞に投書したり、できることはいくつもあります。「おまかせ民主主義」ではなく、市民と選んだ代表とが、選挙の後もつながりを持ち続けること、強めていくことが主権在民のかたちです。
宮本徹さんと私が影響を受けたザ・ブルーハーツは、『トレイン・トレイン』という曲で、「♪弱い者たちが夕暮れ、さらに弱い者をたたく♪」と歌いました。弱肉強食の新自由主義の政治を変えられなければ、こうした流れは強まるばかりでしょう。
1%の大金持ちや大企業のための政治ではなく、99%の庶民のための政治を作り出すために、そして、命を奪う戦争を準備する政治ではなく、感染症や気候危機や災害や貧困から命を守る政治を作り出すために、本気の政権交代が必要です。宮本徹さんを選んで、宮本徹さんとともに、「生まれてきて良かった」と心の底から思える世の中を作っていきましょう。一人でも多くの人に宮本徹さんへの支持を広げてください。ありがとうございました。