【報告】安倍首相の「敵基地攻撃能力」保有談話に抗議する!9.11緊急官邸前スタンディング |



9月11日に急きょ取り組んだ「安倍首相の『敵基地攻撃能力』保有談話に抗議する!9.11緊急官邸前スタンディング」。参加者は3人と少数精鋭ながらも、「敵基地攻撃兵器はいらない!」「武器より暮らしを!」「敵基地攻撃能力保有は憲法違反」などの横断幕やプラカードを掲げて、しっかりと「NO!」の声をぶつけました。
ちょうどその時間帯に「談話」が発表されたようで、タイミングはどんぴしゃり。今回の行動は、当日午後の案内となりさすがに無理がありましたが、政権の悪行に条件反射のように対抗する力をもっと付けたいと思います。
レイバーネットTVの松原明さんが取材し、動画をアップされました。こうしたアクションにしっかり同伴してくださる市民メディアの真骨頂に厚く感謝します。
【動画ニュース】(レイバーネットTV、3分半)
安倍首相の「敵基地攻撃能力」保有談話に抗議する!官邸前アピール
https://www.youtube.com/watch?v=2Inbh-ILjaM&feature=youtu.be
それにしても、「年末までに方策」と期限を区切ったふりをしながら、次の政権を拘束しないよう閣議決定はしなかった、というのは支離滅裂です。9月12日の東京新聞は、退く内閣の権限を逸脱しており、憲法71条の規定に反する恐れがあると指摘しています。まったく無意味で、無効で、常軌を逸した前代未聞の談話です。
そして、談話を読むと、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の脅威を煽っているだけで、中国については一言もふれていません。実際には「敵基地攻撃能力」の主要なターゲットが中国となる可能性が濃厚です。これは、人々を欺く態度であると同時に、正面から掲げることができないという弱点でもあるでしょう。米中対立に組み込まれることは、日本を戦場として差し出す最悪のシナリオに直結しています。ここで止めなければいけません。
安倍首相が最後まで執着したのが、コロナ対策でもなく、災害対策でもなく、貧困対策でもなく、気候危機対策でもなく、憲法違反の「敵基地攻撃能力」(=他国での殺傷能力)保有に道筋をつけることだったのは象徴的です。命を守る政治を放棄し、武器利権にしがみついた惨めな最期と言うべきでしょう。
「安倍政治」を継承する新政権のもとで、年内をメドに「敵基地攻撃能力」保有を含むイージス・アショア代替案がまとめられようとしています。問題の本質を見極めながら、さらに取り組みを強め、広げていきたいと思います。
<参考>
内閣総理大臣の談話(全文:首相官邸ホームページ)
http://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/discourse/20200911danwa.html
敵基地攻撃能力は「必要」 安倍首相が談話「安保政策、年内結論を」(9月12日、東京)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/55031?rct=politics
安保談話 敵基地攻撃能力に多くの課題、移動する発射地点の特定は(9月12日、産経)
https://www.sankei.com/politics/news/200911/plt2009110056-n1.html
ミサイル防衛「年末までに方策」 安倍総理が談話(9月11日、テレビ朝日)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000192960.html
ミサイル阻止に関する新たな方針 安倍首相の談話を発表(9月11日、NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200911/k10012613901000.html
※1枚目の写真はレイバーネットTVさんより