【お薦め書籍】榎本珠良さんの新著『武器貿易条約』など |


★NAJATの企画でも何度かご講演いただいた榎本珠良さんの単著が刊行されました。武器貿易条約(ATT)を一貫してウォッチされてきた第一人者による待望の著作であり、この分野のスタンダードとして参照されることでしょう。間違いなく必読文献です。
拝読するのを楽しみにしています。図書館へのリクエストもぜひ!
『武器貿易条約―人間・国家主権・武器移転規制」
(榎本珠良著、晃洋書房、2020年)
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~transfer/book/book_005.html
※イエメンで無差別空爆を行うサウジアラビアへの米英仏などによる武器輸出についても解説されています。
「2003年からATTをめぐる国内・海外の議論に継続的に関与してきた筆者が、様々な領域の研究やアーカイヴ資料を踏まえ、19世紀以降の武器移転規制論を基礎づける人間像や国家主権概念を解き明かし、ATTが抱える問題を分析する、批判的安全保障研究の試みである」
★こちらも同時刊行された興味深い新著です。榎本珠良さんが編者となり、多くの方が執筆されています。
『禁忌の兵器:パーリア・ウェポンの系譜学』
(榎本珠良編、日本経済評論社、2020年)
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~transfer/book/book_004.html
「ダムダム弾、攻撃的兵器、大量破壊兵器、地雷、クラスター弾など、特定の兵器をタブー視する近現代の発想や概念は、いかに構築され変容したのか」