【報告】「幕張メッセでの武器見本市に反対する会」が千葉県に申し入れ! |






11月21日午前、「幕張メッセでの武器見本市に反対する会」が千葉県に武器見本市への貸し出し中止を求める申し入れを行い、私も県境を越えて参加しました。市民側は10人(千葉県議、市議も)、県側は6人が出席。主に対応したのは、商工労働部経済政策課MICE誘致推進室の小坂陽一主幹室長と同課の尾崎和夫副課長。今回は事前に提出した関連情報の開示を求める要望書への回答を聞き議論する形でした。
要望書では、幕張メッセで昨年開催され、また来年開催予定の武器見本市「MAST Asia」と「DSEI JAPAN」に関して、千葉県がその開催を許可するに至った情報などの公開を求めていましたが、県は武器見本市会場での展示、配布物をろくに把握・確認していなかったことが判明。納得のいく回答は得られませんでした。
市民側は「展示される武器によって民間人や子どもが殺されている。前回のMAST Asiaに出展したイスラエルのエルビット・システムズ社は国際法違反に加担している。県民が知らないうちに、幕張メッセが武器取引のメッカになりつつある」と批判。また、「地方自治法には公の施設は『住民福祉の増進が目的』と明記されているが、武器見本市はそれとは全く異なる。また、憲法9条の制約のもとでの『専守防衛』も逸脱している」と追及。これに対して、県は「見本市には大勢が参加して周辺の商業施設が潤うので、住民福祉に資する部分がある」と苦し紛れの答弁まで行いました。
さらに、「公序良俗に反しないので貸し出しを認めた」とする県は、「公序良俗」の定義を、「社会的妥当性」「財産や人権に被害を及ぼさないもの」と説明。これに市民は、「命を奪う武器の展示はまさしくそれに該当するもの」と明らかな矛盾を指摘しました。
私も、「イスラエル軍事見本市に施設を貸した川崎市でも『武器の展示はさせない』という一線は引いていた。露骨な武器見本市をなぜ認めるのか」と追及しました。県は「安全保障に資する面もある」と言い逃れ。他の市民からも「ここまでというラインを引くべきだ」との声があがりました。
なお、千葉県が来年6月の「MAST Asia」への幕張メッセの利用承認を10月31日に行ったことも明らかになりました。県民、市民からの批判が高まる中で、あまりにも拙速かつズサンな対応です。
「反対する会」は、12月3日(月)午前9時に千葉県庁に集合し、9時30分~10時に正面から開催中止を申し入れます。10時30分からは県庁記者クラブで会見も行います。
また、11月24日(土)午前11時~12時には、幕張メッセでの武器見本市に反対するスタンディングを、JR海浜幕張駅前(海側)にて行います。「歌ったり楽器を奏でたり、拡声器を用いずに普通の言葉と声で街行く人々に呼びかける、穏やかで楽しいスタンディング」で、シール投票も行われます。初めての方、お子さん連れの方も大歓迎とのこと。ぜひご参加ください。
<参考>
安保関連法に反対するママの会@ちば
https://www.facebook.com/1618531891750379/posts/2254786774791551/
来年2019年に2つの国際的な武器見本市の開催が予定されています。
[6月]MAST Asia 2019 https://mastconfex.com/asia2019/
[11月]DSEI JAPAN https://www.dsei-japan.com/
幕張で「武器」見本市―― 日本は何を売るのか
(2017年7月27日、YAHOO!ニュース)
https://news.yahoo.co.jp/feature/694
幕張メッセで33ヵ国参加の国際兵器見本市、
ママの会や武器輸出反対ネットワークが抗議(2017年6月13日、志葉玲)
https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20170613-00072050/