「ISDEF Japan」についての公開質問および川崎市長への面会要求 |

「ISDEF Japan 2018」についての公開質問および市長への面会要求
2018年9月21日
川崎でのイスラエル軍事エキスポに反対する会
代表 杉原浩司
私たちを含めた多くの市民の反対の声にもかかわらず、8月29日・30日の両日、川崎とどろきアリーナにおいて、ISDEFJapan2018が開催されました。1948年から現在に至るまで、パレスチナの人々を虐殺しパレスチナの地を破壊してきた技術の精髄を商業的に展示するものであった同イベントが「核兵器廃絶平和都市」「人権イニシアチブ」を提唱する川崎市で開かれたことに、改めて、強い憤りと遺憾の意を表明します。
福田市長は定例記者会見(8月2日)において、同イベントについて「何ら問題ない」と回答しましたが、実際は、武器が掲載された複数のカタログが展示される中で同イベントは開催されました。それについても、市長は「(武器のカタログは)紛れこんだだけ」「とどろきアリーナ条例違反ではない」(9月4日市長記者会見)と矮小化して責任をあいまいにしています。
●同イベントに関する以下の質問に対し、文書をもって、一問ずつ、真摯に回答することを求めます。
◎8月29・30日に至る川崎市(区・指定管理者含む、以下同様)の責任について
1 今回の主催者であるISDEF( Israel Defence & homeland security)は、日本語では、イスラエル防衛・祖国安全保障となります。国連からも非難決議を受けている紛争当事国であるイスラエルの防衛を謳う主催者から申請が出された段階で、中東問題の専門家や学者などにアドバイスを求めるべきではなかったでしょうか。出展企業の製品は、監視装置などもパレスチナ現地の「実戦経験」でパレスチナの人々の犠牲の上に開発され、売り込みされてきたものです。
(1) 川崎市が、出展企業を、いつ、どのような内容で、だれからの情報によって、把握したのか明らかにしてください。
(2) 市長が、主催者および出展企業の実状が判明する前に利用を許可したのなら、アリーナ条例第14条に基づく判断根拠を事前に確認していなかったもので行政上の過失に当たると思いますが、川崎市の見解を明らかにしてください。
2 当初、ISDEFは同イベントへの一般市民の見学入場を条件付きながら認めており、登録完了のメールが送られていました。しかし後日、許可をした人々に対してそれを取り消すメールを送ってきました。
(1) このように市民をないがしろにする対応を行った上に、市民の選別について正当な理由・基準も明らかにしない事業者に市民アリーナを使用させることは、アリーナ条例第1条「生涯スポーツの振興及び市民文化の向上を図るため」との目的に反していたとの認識はお持ちでしょうか?
(2) また、指定管理者の資格として、同条例第4条(1)において、「アリーナの管理を行うに当たり、市民の平等な利用が確保できること。」と規定されていますが、その遵守(第5条)のためにイベント申込受付についてどのような指導をISDEFに対しおこなったか明らかにしてください。
(3) さらに、松元課長は市民の代表たる川崎市議会議員から要望のあった場内視察について、「ISDEFに伝えたが断られた」と答えました。同イベントの利用許可について市民および川崎市議会議員や平和団体から大きな疑義と取り消し要求署名が提出されている状況にあって、川崎市は市民文化向上のために施設管理をおこなっている者としての民主的な信頼を損なわないよう、行政の監視を市民に付託されている川崎市議会議員が入室できるよう適切に取りはからうべきでした。この件について、経緯と川崎市の見解を明らかにしてください。
(4) また、上記のような違反などが今後二度と生じないよう、どのような措置を川崎市がとる のか明らかにしてください。
3(1) 7月17日公開質問にご回答いただいた7月23日以降、8月29日までの、川崎市とイベント主催側(ISDEF、AVNON、AddValue、サクラインターナショナルなど)とのやりとりについて、時系列で詳細に明らかにしてください。
(2) また、「当初より、武器の販売・展示・商談は認めていない」(8月30日中原区役所 地域振興課松元課長文書)との取り決めは、いつ、だれが、何(条例など)に基づき、どのような形式(文書など)でなされたのか明らかにしてください。
(3) また、ISDEFが実施を予定していたイベント内での「Demonstrations」(実演)、および、川崎市の対応を明らかにしてください。
4 7月23日以降、現在までの、同イベントについての川崎市役所と中原区役所のやりとりを時系列で詳細に明らかにしてください。
5(1) イスラエル大使館と川崎市の打合せ(7月23日)は、だれが、何のために、どのような内容で、おこなったのか明らかにしてください。
(2) また、他日のイスラエル大使館との打合せについても同様に明らかにしてください。
6 ISDEFJapanのポスターおよびホームページにおいて、オリンピックシンボルが無断使用されています。オリンピック・パラリンピック推進室など川崎市が、この件について行った指導等について明らかにしてください。
◎8月29・30日の川崎市の責任について
7 TAR社の配架したカタログ中、武器および関連装備の掲載がされていたもの(以下、武器カタログ)があることを入館者が、8月29日13時頃、見つけました。川崎市はその時点で、アリーナ条例第15条(利用許可の取消し等)「(1) 利用の目的に反したとき。(3) 偽りその他不正な行為により許可を受けたとき。」により、同イベントの中止、少なくともTAR社のブースの撤去を求めるべきでした。しかし、川崎市は「カタログ自体は危険物とは言えず条例違反に該当しないことから、これをもって許可の取り消しには当たらないものと判断しました」(8月30日中原区役所松元課長文書)としています。
武器のカタログが、アリーナ条例第1条(目的及び設置)「生涯スポーツの振興及び市民文化の向上を図るため、川崎市とどろきアリーナを設置する」に、なぜ、違反しないのか、川崎市の見解を明らかにしてください。
8 入館者は配架されている武器カタログを閲覧し持ち帰っています。これらのカタログ配布は市民が見つけなければ、展示会終了後まで行われていたはずです。そのような実態があるにもかかわらず、同イベントが開催されてから武器カタログが撤去されるまでの間における条例違反または約束違反に対する、TAR社への「ペナルティは何もありませんでした。アリーナ条例第15条、武器等製造法第16条(武器を譲渡する者の経済産業大臣への届け出義務)も踏まえた川崎市の見解を明らかにしてください。
9 ISDEFJapanの参加申込を行うホームページには「Demonstrations And Workshops」のページにおいて、中止になったはずの「UGV’s」(無人車両)「UAV’s」(ドローン)「EOD Demonstrations」(爆発物処理実演)の「Demo Area」(実演エリア)のことが記載されています。また、ライブデモストレーションのために特別のカゴを設置するとの記載もあります。
(1) イベントが終了するまで、そして現在においても、記載が訂正されない経緯と理由を明ら かにしてください。
(2) また、アリーナ条例施行規則16条における利用者の遵守事項に抵触する、これらの記載を許容した、川崎市の責任を明らかにしてください。
(3) また、記載を訂正せずに、このように条例違反かつ虚偽の内容による顧客への不当な誘引 を行ったISDEFについての川崎市の見解を明らかにしてください。
10 武器カタログについて、カタログ名・ページ数・武器などの種類・数を明らかにしてください。
11(1) 武器カタログの配架をめぐって、川崎市がイベント主催者側、出展企業とおこなったやりとりについて時系列で詳細に明らかにしてください。
(2) また、武器カタログの配架について、TAR社は、いつ、だれが、出したか分からないようだった(松元課長発言)のは、TAR社の誰による、どのような返答によってそのように思ったのか明らかにしてください。
(3) また、カタログを会場に持ってきた者や配架した者に対し、その意図を追及することもせずに、「混ざり込んでしまった」「紛れ込んでしまった」というTAR社の説明を川崎市が是認する根拠を明らかにしてください。
(4) 同様に、「商談するつもりはなかった」というTAR社の説明を川崎市が是認する根拠を明らかにしてください(ISDEFJapanのホームページが英語だけであることに示されるように、同イベント自体の使用言語は英語をベースにしており、TAR社の日本語カタログに武器の表記がないことをもって、武器の商談を行うつもりではなかったとはいえません )。
12(1) 同イベントに関する川崎市の管理(時間、方法、人数)について、時系列で詳細に明らかにしてください。
(2) また、8月29日午前10時頃、松元課長が同会場を1ブースずつ見まわったときには、TAR社はカタログを出していなかったと聞いています。出展企業は、課長見回りについて事前に知ることが出来たのか明らかにしてください。
13 松元課長は、武器の掲載されている複数のカタログのうち、「S.W.A.T.」のみを川崎市役所に対して提示したと聞いています。武器が掲載されているすべてのカタログについて川崎市役所に提示しなかった理由を明らかにしてください。
14 同イベントに展示されたドローンの会社名と製品名、および、その製品が武器ではないとする理由を明らかにしてください。
15 同イベント中、中原区の職員及び指定管理者はISDEFの入館許可書を首から提げ、アリーナ内に入っていました。施設管理者が利用者の入館許可書を必要する主客転倒・主権放棄といえる事態になった理由を明らかにしてください。
16 同イベント中、とどろきアリーナ前のレンガ敷きの広場の中心部分が、同イベントのために柵で囲われ、占有的に使用されていました。だれが、どのような理由、許可に基づいて、このような使用をしたのか明らかにしてください。
◎8月30日以降の川崎市の責任について
17 8月2日市長記者会見において、市長は出展企業・内容について把握していない旨を述べていますが、その後、どのように把握したのか、明らかにしてください。
18(1) 同イベントに対する対応を川崎市はどのように総括したのか、詳細を明らかにしてください。その際、「核兵器廃絶平和都市、「人権イニシアチブ、「国連グローバルコンパクト、その他の川崎市の基本的な行政理念に基いて、川崎市の見解を明らかにしてください。
(2) また、これからの市政へそれらの原則をどのように生かしていくのか示してください。
<文書回答期限>
10月1日(月)17時
●市長との面会を求めます。
日時は回答文書が届いた日より、2日後を目途とする。
<回答送付先>
【川崎でのイスラエル軍事エキスポに反対する会】
郵便
〒221-0835 横浜市神奈川区鶴屋町2-24-2
かながわ県民活動サポートセンター9階 レターケース9番
共同行動のためのかながわアクション気付
090-6185-4407 (杉原)

