5.3憲法集会 リレートーク「武器輸出入問題」3分スピーチ原稿 |

※終盤は時間不足で話し切れませんでしたが、予定稿を掲載しておきます。ぜひ、ご一読ください。
武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)代表の杉原浩司です。
武器輸出三原則の撤廃から4年。小野寺防衛大臣は最近テレビで、「戦車を1000両、1万両輸出できれば、1両あたりのコストは少なくなる」と述べ、死の商人ぶりを露わにしました。
ただ、幸い完成品の輸出はまだゼロ件です。懲りない安倍政権は実績づくりに懸命です。当面食い止めるべきは、三菱電機製の防空レーダーのタイへの輸出です。早ければこの春のうちに入札の結果が出ます。
三菱電機は、イギリスとの新型ミサイル共同開発にも参加している武器輸出の”確信犯”です。私たちは今、三菱電機製品の不買を呼びかけています。ツイッターのハッシュタグで #三菱電機不買 と付けて繰り返しつぶやいてください。三菱電機に電話して、「武器輸出するなら買わない」と伝えてください。消費者の底力を見せつける時です。
もう一件も重大です。サウジアラビアやUAE(アラブ首長国連邦)などの連合軍は、アメリカやイギリスなどから輸入した武器を使って、3年前からイエメンへの無差別空爆を続け、飢餓やコレラの蔓延を含む「世界最悪の人道危機」を引き起こしています。そのUAEに、あろうことか安倍政権は、川崎重工製の軍用輸送機C2の輸出を狙っています。「紛争当事国に売らない」という建前すら吹き飛んでいます。バイクユーザーの方は「川崎重工のバイクは買わない」と宣言してください。もうひと踏ん張りして、安倍政権を実績ゼロで退陣させましょう。
一方、アメリカ製の武器の爆買いも止まりません。日本が42機以上買う予定のF35戦闘機は1機なんと160億円。これは、弱い者イジメである生活保護費の削減額に匹敵します。危険な電磁波をまき散らす「イージス・アショア」2基2000億円分で、1300の保育園が建設できます。優先順位をまちがえない政治が必要です。
さらに、この2018年度、「専守防衛」を逸脱する敵基地攻撃兵器の導入費が予算化されました。これは「戦力統制」という憲法9条2項の持つ機能を失わせ、歯止めなき軍拡に道を開くものです。私たちは、明文改憲のみならず、武器輸出解禁と同様のこうした「先取り壊憲」とも、しっかり闘うべきではないでしょうか。
立憲野党の皆さんに訴えます。日本を「戦争を欲する国」にしないために、「武器輸出三原則の復活と強化」を、来るべき選挙の共通政策に掲げてください。軍学共同をもたらす「安全保障技術研究推進制度の廃止」も掲げてください。
今、北東アジアを軍産複合体のくびきから解き放つ歴史的な機会が訪れています。今こそ、メイドインジャパンを平和産業の代名詞に。
そして、憲法9条を世界の軍産複合体を解体するための武器に。憲法9条によりかからず、憲法9条を使いたおしましょう。私は、これからも「死の商人」と闘います。志を高く持ち、不断の努力を続けましょう。ありがとうございました。