【報告】 弾道ミサイル避難訓練に関する対都交渉の質疑(2018年1月16日) |
【報告】 弾道ミサイル避難訓練に関する対都交渉の質疑(1月16日)
<参加者>
都 2人(国民保護情報統括課長、課長補佐)
「やめろ!ミサイル避難訓練!緊急行動」実行委 6人
<質問事項>
1、弾道ミサイルを想定した住民避難訓練の主催者は東京都、文京区、内閣官房、消防庁の4者とされています。この4者の役割分担を説明下さい。
A 明確な役割分担はない。あうんの呼吸。国民保護は内閣官房。自治体への窓口。現場は消防庁。
2、弾道ミサイルを想定した住民避難訓練の訓練想定として「X国から弾道ミサイルが発射され」とされています。どの国から弾道ミサイルが発射されたかによって訓練対象の場所などに変化が出てくると思われます。X国とはどの国を想定しているのですか。回答下さい。
A どこか固有の国を想定しているわけではない。
3、X国がどの国であれ弾道ミサイルが発射されている以上、自衛隊の出動事態になると私たちは考えます。今回の訓練で主催者に自衛隊が入っていないのはなぜですか。理由を説明下さい。
A ミサイルが発射されJアラートがなり、避難行動を取る。その最初の避難行動を想定している。だから自衛隊が動くと言うことは今回の訓練で想定していない。
4、23区、三多摩、島嶼部と東京都には多くの市区町村がある中でなぜ、文京区を弾道ミサイルを想定した住民避難訓練の対象にしたのですか。一説には自衛隊市ヶ谷駐屯地の近くだからとの噂があるとも聞きます。そのことも含め文京区を対象にした理由について教えて下さい。
A 国から後楽園駅を使いたいと言ってきた。後楽園駅を使いたいというのは向こうが調整して提案としてあった。
関連質問Q 他は考えなかったのか?
A 議論しなかった
5、弾道ミサイルを想定した住民避難訓練が決まるまでの経緯を説明下さい。内閣官房及び消防庁からの訓練要請があって、東京都が計画したのですか。または文京区から東京都に訓練実施の依頼があったのですか。そのあたりの状況が分かりません。例えば内閣官房から東京都に対し何年何月頃依頼がありました。それを受けて東京都と文京区が協議して弾道ミサイルを想定した住民避難訓練が決定しました。という具合に時系列を明らかにした上で説明下さい。
A 9月中下旬頃後楽園駅でどうかと話が合った。実施時期の話はなかったが早めにしてほしい。来年度というのではなくという雰囲気はあった。時期の指定がなかったのは調整の都合だと思う。
A 10月中に内閣官房、消防庁、都で調整した。文京区からは担当レベルで問い合わせがあった。都は他県の訓練を参考にしてやった。
関連質問Q 住民参加については?
A 国の段階から住民参加の訓練が想定されていた
6、どのような訓練を行うにせよ費用がかかるものと私たちは考えます。特に今回の訓練は通常の防災訓練などは違う形での訓練である以上、当初から予定していた予算組みではないと推測します。東京都の予算はどの程度で、どの項目から訓練予算を支出したのですか。支出内訳を含め教えて下さい。
A 国民保護訓練の枠組み。都として毎年4~500万程度の予算はつけている。但し今回の訓練は国負担なので都の負担(持ち出し)はなし。今回の訓練は200万前後かかると考えている。
7、2018年1月1日付「区報ぶんきょう」によれば対象は「あらかじめ協力をお願いした町会・事業者等の方」とされています。「X国から弾道ミサイルが発射」され「我が国に飛来した」のであればあらかじめ協力をお願いした町会・事業者等の方のみならず、通行人など訓練場所にいる不特定多数を対象にした訓練を想定すべきだと考えます。そうしないで町会・事業者等の方と限定した理由をお聞かせ下さい。また等とは何を想定しているのか。ご回答下さい。
A 都心で不特定多数を想定した訓練をやったら、安全面が確保できない。だからあらかじめ声をかけたところでやろうと考えた。
8、上記町会・事業者等へどのような説明をして弾道ミサイルを想定した住民避難訓練の協力を求めたのですか。説明会を開催したとしたらその日時と場所、説明者は誰だったのか。説明会を開催していないならどのような形で協力を依頼したのですか。教えて下さい。
A 町会や事業者への説明は区がやった。詳しいことは区に聞いてくれ。事業者がどれくらい参加するか、声かけの範囲などは聞いてはいる。(が言えないというニュアンス)
9、東京都総合防災訓練には都立高校生が参加します。今回の弾道ミサイルを想定した住民避難訓練に都立高校生(含む特別支援学校、盲学校、聾学校及び中等教育学校)は参加するのですか。参加するなら都立高校名と参加人数を教えて下さい。合わせて区立小学校・中学校の参加についても教えて下さい。
A 参加するという報告は受けていない。
10、訓練場所として地下鉄春日駅、後楽園駅周辺、東京ドームシティアトラクションズ等と報道されています。等とは具体的にどこを設定しているのですか。教えて下さい。地下鉄春日駅、後楽園駅周辺、東京ドームシティアトラクションズ等を訓練場所としながら、文京区役所(文京シビックセンター)を訓練場所として記載しない理由が分かりません。文京区役所は使用しないという理解でよろしいのでしょうか。また、礫川公園は使用しますか。
その他に、上記場所以外を今回の訓練場所として使用することを想定しているならどの場所か教えて下さい。
A 等とは文京盲学校付近の野外スピーカのこと。防災行政無線を鳴らす。そのことは近隣に連絡はしてあるが、何かをしてくれとは依頼してない。
A 文京区役所、礫川公園を使用するとも使用しないとも言えない。
関連質問Q 米軍艦船に避難民として都の職員が乗り込んだことがあったが、今度の訓練で都職員などがエキストラ的に参加するのか?
A 参加者が自主的にやる。そういうエキストラはない。
11、訓練場所として地下鉄春日駅、後楽園駅、東京ドームシティアトラクションズという行政施設以外の場所を使う以上、使用許可申請をしていると思われます。地下鉄春日駅、後楽園駅、東京ドームシティアトラクションズに使用許可申請をいつしたのですか。使用できるという法的根拠も含め、回答下さい。
A 使用許可申請はしていない。春日駅は都の交通局だから。後楽園は国が話をつけてきた。ドームシティは何かあれば協力をするという話になった。と聞いている。
A ドームシティアトラクションは開演前で一般の利用者はいないと聞いている。
12、訓練の時間として10時~10時10分頃という極めて短い時間が想定されています。「X国から弾道ミサイルが発射され、我が国に飛来する可能性がある」想定での住民避難が10分程度で終わるとは考えられません。なぜ10分程度で訓練を終了できるのですか。説明下さい。
A 10時にJアラートがなって、避難行動。第2報でミサイルが通過したという情報がなる。その間の訓練を想定している。10分というのは訓練の想定の取り方。発射情報、避難行動、通過を想定して10分程度になった。
関連質問Q 駅などで交通規制はするという話だったが、封鎖をしないと言うことで一般人などがいるがそういう人が誤解する可能性などについてどうするのか?
A 放送で訓練の旨はする。
関連質問Q 報道で250人とあるがその程度の参加者と考えて良いか?
A 数字ありきではないがスペース等がある場所でもないので参加者が多くてできるかという問題もある。
13 、2017年12月3日付産経新聞に『都心で年明け避難訓練政府、北ミサイル想定』という記事が載り、2017年12月5日の総務省野田総務大臣の答弁から大都市部での住民避難訓練は早くから想定されていたことが窺えます。2018年1月1日付「広報東京都」及び「区報ぶんきょう」の入稿時期を考えると遅くとも訓練の中身は12月初旬には確定されていたものと思われます。それなのになぜ2017年12月26日に東京都WEBにて「弾道ミサイルを想定した住民避難訓練の実施について」を公表したのですか。ご回答下さい。
A 9~10月から準備をしていた。広報東京も文京区報も訓練をやるという程度の今年しか書いていない。そういう中身と12月26日の報道向け発表では情報量が違うので内部調整に時間がかかる。別に隠したわけではない。
14、2017年12月15日付で「2017年12月3日付産経新聞によれば国民保護法に基づく避難訓練を1月に東京都にやる旨の報道がされました。これに関するすべての文書」という形で情報公開請求した人がいると聞きます。この請求に対し、「2017年12月3日付産経新聞によれば国民保護法に基づく避難訓練を1月に東京都でやる旨の報道がされました。 請求人に対し、訓練の実施の有無及び訓練の概要が分かる文書と資料を限定する方向で補正をさせたにもかかわらず、開示日時を変更し2018年1月26日まで開示決定期間を延長したと聞きます。2017年12月26日に東京都WEBで、2018年1月1日付「東京都広報」で弾道ミサイルを想定した住民避難訓練の実施について公表した以上、出せる資料はあるはずと考えますが、なぜ出さないのか。説明下さい。
A 情報公開を受けた後に報道発表があったので、開示請求の処理と同視できない。情報公開に関しては淡々と処理をする。
15、都心部初の訓練ということで私たちは訓練を見学したいと考えています。2015年東京都・立川市合同総合防災訓練の際は安倍首相が現地視察すると言うことで、訓練を見学したいと考えていた仲間のみ訓練会場に近づけないように警察が妨害し、訓練会場から離れるまで尾行したという事態も発生しています。今回も同様な事態がおきないように見学の自由を確保するため東京都総務局総合防災部防災対策課で警視庁及び警察庁に対し申し入れをすべきと考えますが、見解をお示し下さい。
A 前半部分については私たちで事実関係を含め確認出来ない。警察が出るとも出ないとも言えない(否定はしない)。エリアが狭いので防災訓練のように見学スペースがそもそもない。
関連質問Q 国民保護の職員は現場に行くのか?
A 2人行く。誰が行くかは調整中
関連質問Q 職員がどう動くかのシュミレーションはどうなっているのか?
A 職員がどう動くかを中心にやるのは図上訓練。今回の訓練は現場の避難などを主にやる実動訓練。図上訓練と図上訓練を一緒にやるのは現実的に難しい。
関連質問Q ミサイル訓練が実際に役にたつかどうか不明であるが?
A ミサイルが直撃でならとにかく、爆風等の被害を防ぐなどを考えるとミサイル避難訓練が役にたたないとは考えていない。被害軽減を図る可能性はあるだろう。
関連質問Q ミサイル避難訓練をやることによる、敵基地攻撃論や差別偏見が強まるなどのプラスマイナスによる比較考量をどう考えているか?
A 私たちは訓練をする部署である。(から分からないというニュアンス)
関連質問Q マスコミ等の取材は。
A 訓練エリアは仕切る。マスコミには取材を申しこんでもらう。防災部の広報に依頼をしてくれ。
関連質問Q 閉鎖しないなら人がいるし、撮影等する人もいるだろう。どうするのか?
A 動線は確保して、交通規制はしない。立ちどまらせずにどんどん流す。