「やめろ!ミサイル避難訓練」緊急行動の配布チラシです |
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★やめろ!都心で初のミサイル避難訓練!
●現実離れした、無意味な訓練!
朝鮮半島での軍事緊張を受けて、昨年3月の秋田県の男鹿市を皮切りに、全国でミサイル避難訓練が行われています。しかし、都心など人口密集地での訓練は「国民の危機感を必要以上にあおる」(政府関係者)との懸念もあり控えてきました。しかし、米国が戦争に踏み切れば、報復の標的になるのは「重要施設が集積する都心である公算が高い」という声を受けて、政府は「訓練が不可欠と判断した」と報道されています(12月3日産経新聞)。
都心で訓練が行われれば、さらに、全国に波及していくでしょう。しかし、ただうずくまって、頭をかかえるだけで、ミサイルを防げるわけがありません。訓練に参加した住民も「やっても無駄。運命に任せるしかなかよ」(福岡県大野城市)という感想を述べています。こんな意味のない訓練は、やめるべきです。
●これは戦争の訓練です!
あまり知られていませんが、この訓練は、国民保護法45条に基づいた訓練です。国民保護法は、戦争の時に企業や住民を、政府の命令に協力させたり、指示を強制する法律です。病院や交通機関、輸送業者などには命令に従わなければ罰則があります。住民も一定の場所(警戒区域)からの移動を命じられれば強制退去させられます。
政府が恐れているのは、人々を統制できなくなるパニック状態です。恐怖や不安をあおり、ふだんから訓練をさせて、人々が政府の命令に従うよう仕向けているのです。これはまさに戦争訓練なのです。B29爆撃機を竹やりで落とすとした戦前の防空演習と同じように、人々に戦争を準備させるための訓練なのです。
●ミサイル防衛では打ち落とせない!大軍拡の口実に
また、これまでに行われた訓練では、自衛隊のミサイル防衛システムによってミサイルが打ち落されることを想定した訓練が数多くありました。しかし、昨年8月と9月に発射されたミサイルは550km上空を飛行しましたが、いまの自衛隊の迎撃ミサイルは500kmしか届きません。また、50~200発とも言われる「飽和攻撃」にはまったく数が足りません。
昨年11月、米国のトランプ大統領が来日しました。安倍首相は、即座に大量の米国製の武器を購入を約束し、2000億円もするイージス・アショアも導入することになりました。ミサイルの恐怖をあおることで、米国の機嫌をとり、大軍拡をはじめる口実にしているのです。そもそもミサイル攻撃を防ぐ決定的な手段などないのです。米国が戦争をしないよう押しとどめることの方が、よっぽど現実的なのです。
●差別をあおる訓練はやめろ!戦争より対話を!
こんな訓練は、仮想敵国を作りだし大軍拡に道をひらくものです。日本に暮らす在日朝鮮人の人々に対する敵意や差別、排外主義をあおり、増幅することにしかなりません。そもそも「ミサイルからどう身を守るか」を考える前に、ミサイルが打たれないような国際関係を、どう築くかの方が、私たちは大切だと考えます。ただ頭を抱えてうずくまる無意味な訓練をするより、対話の道を切り開くことが必要です。
★やめろ!ミサイル避難訓練!緊急抗議行動
日時:1月22日(月)9:15 集合
場所:JR水道橋駅東口駅前
※訓練は10:00から10分間の予定です。
※横断幕やプラカード、ビラ、トラメで抗議の意思を表示する予定です!