【報告】6/3「死の商人にならないで!軍需企業めぐり」 |






6月3日に武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)が呼びかけて行った「死の商人にならないで!軍需企業めぐり」について、NAJATメンバーによる報告記事を転載します。ぜひご一読ください。
なお、7日午後に行う国際武器見本市「ユーロサトリ」出展企業に対する申し入れ行動にもぜひご参加ください。
★武器見本市(ユーロサトリ)に出展しないで!軍需企業申し入れ
ジャパンセル(町田)▶ NEC(田町)▶ 藤倉航装(戸越銀座)
6月7日(火)13時 京王相模原線 多摩境駅集合
参加費:無料(交通費は自己負担です)
行動時間:13時~17時(予定)
当日問い合わせ先:090-6185-4407(杉原)
◆事前申し込み先(なるべく事前申し込みをお願いします)
メール anti.arms.export@gmail.com 電話 090-6185-4407(杉原)
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【6月3日 軍需企業めぐりレポート】
無事終了しました!トータル37名のご参加をいただきました。簡単にご報告します。
当日は快晴。いまどきめずらしくスイカやパスモが使えない湘南モノレールで「湘南町屋」駅へ。モノレールの窓から工場全体が見渡せます。歩いて数分で三菱電機鎌倉製作所南門へ。「正門へまわると歩いて15分かかります」とのことで、工場の広さがうかがえます。
この日は非常に珍しい工場全体の休業日だったので、事前の電話のとおり、守衛さんに要請書を手渡しました。事前の電話で「建物や看板は撮らないでください」と言われ、「え、撮っちゃいけない看板ってなんですか? 人に見られるためにあるんですよね?」ということで、「ではそちらのご判断で」ということになりましたが、えーと、工場そのものも、道路からもモノレールからもバッチリ見えるんですが。
武蔵中原で昼食後、富士通本店へ。
こちらは街中にあり、社員さんの出入りも多く「武器輸出反対!」と大きく書かれた横断幕をみなさんかなり注目しながら通って行きました。事前のお約束通り、社員さんが3名、門まで出てこられ、要請書を読み上げて手渡そうとしました。
が、しかしそこでなんと「受け取れません」とのお返事! いや、事前のお電話では受け取って下さるということでしたよね?っていうかわざわざ外まで出てきたのに受け取らないというちぐはぐさは一体?「約束したんですから受け取ってください」「上の方と検討し直してください」と、一旦は社内に戻られましたが、結局「受け取れません」の一点張り。
参加者にも何人か家族が富士通社員という方がおられ、「パソコンも富士通を使っているし富士通に誇りを持っていたのに、こんな対応をされるなんて本当に失望した」とパソコンの買い替えを検討されていました。始めから受け取り拒否の東芝より、門まで出てきた分マシなはずなのに、印象としてはむしろ最悪でした。約束やぶっちゃいけませんね。
そこからかなり歩いてバス停へ行き、東芝小向工場へ。
バス停の名前もそのものずばり「東芝前」です。こちらは最初から受け取り拒否ということで、門の前で東芝の軍需部門についてレクチャー、そして要請書読み上げ。他の団体がこうした軍事反対の申し入れをするときも、東芝はガードが固く、会ってくれないそうです。アカウンタビリティ(説明責任)に問題があるから不祥事が起きるんですね。
そしてバスで川崎駅へ、電車で品川へ。
ラスボスの三菱重工品川本社です。駅からすぐ、一等地の大きなビル。
事前の電話では、代表者数名なら本社ビルの中で落ち着いて話せるところがあるのでそこでお話をうかがいます、という余裕の対応でしたが、撮影不可とのことなので、敷地外の路上で要請書の読み上げ&提出ということになりました。
軍需のシェアも群を抜いてトップ、悪の親玉という感じなのですが、大物の余裕をかまして対応は大人でした。慣れているんでしょうか。それでも受け取る社員さんの顔と名前出しはNGということで、取材陣は背中側から写真をとります。
それから、歩いて御殿山にある「三菱開東閣」へ。
門は閉まっていて入れませんが、ここは三菱グループの最高の接待の場、三菱重工などが防衛族に高級料理をふるまったりするところだそうで、かつて石破茂元大臣が来る時5時間張り込んだ、というジャーナリストの田中稔さん(『「憂国」と「腐敗」~日米防衛利権の構造』共著者)に解説をしてもらいました。
以上、記念すべき第一回軍需企業めぐりでした!
長距離の移動にも辛抱強くついてきてくれた参加者のみなさま、本当におつかれさまでした!
____今回の訪問先____
(1)三菱電機・鎌倉製作所
(〒247-8520 神奈川県鎌倉市 上町屋325)
最寄り駅:湘南モノレール 湘南町屋駅
☆空対空ミサイル「ミーティア」改良型の日英共同研究を行うとともに、日本向けF35ステルス戦闘機のレーダーやセンサーの生産をしている。現行の4機から10機へと増強が決まった偵察衛星も独占受注し生産。
(2)富士通・本店
(〒211-0053 神奈川県川崎市中原区上小田中4-1-1)
最寄り駅:JR南武線 武蔵中原駅
☆無線機、レーダー、赤外線センサーなどを生産。イージス艦用表示装置の部品(ソフトは三菱重工)をアメリカに輸出することを決めている。昨年のパリでの武器見本市「ユーロサトリ」では次世代型野外訓練用システムや軍事応用可能な次世代型半導体などを展示。
(3)東芝・小向工場
(〒212-0001 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1)
最寄り駅:東急バス 東芝前バス停/JR鹿島田駅・新川崎駅・川崎駅
☆東芝の中の武器部門が集中しているのが小向工場。PAC-2とPAC-3の誘導装置、短SAMミサイルの部品、レーダーアンテナ、ホークミサイル、中距離地対空ミサイルなどの部品の研究・生産を行う。「グローバル化の一環として武器輸出を模索中」。原発製造の拠点も川崎市内に。
※『世界』6月号・武器輸出特集の座談会をぜひご参照ください。
(4)三菱重工・本社
(〒108-8215 東京都港区港南2-16-5)最寄り駅:品川駅
☆日本の軍需企業トップ。「ミサイル防衛」日米共同開発に参加。落選したもののオーストラリアの次期潜水艦の受注競争に参加。HPにも戦車・イージス艦・戦闘機など多数掲載→ https://goo.gl/0WyPEV
※Facebookページの記事に写真を掲載していますのでこちらもご覧ください。
→ https://www.facebook.com/AntiArmsNAJAT/
____メディア掲載(予定含む)____
まさのあつこさんの取材記事↓
「Made in Japan」を平和産業の代名詞に!市民団体が軍需企業めぐり
http://bylines.news.yahoo.co.jp/masanoatsuko/20160604-00058444/
ツイキャスの模様(動画)はこちらから↓
http://twitcasting.tv/antiarmsnajat/show/
他、東京新聞(6月4日朝刊)、神奈川新聞、ロイター