【紹介】 武器見本市に大手が出展断念&比へ自衛隊機輸出&神戸アクション報告 |
【紹介】 武器見本市に大手が出展断念&比へ自衛隊機輸出&神戸アクション報告
ご覧になった方もあるかと思いますが、さる5月1日の朝日新聞に、興味深い記事が掲載されていました。6月13日から17日までパリで開催される国際武器見本市「ユーロサトリ」に、前回の2014年には出展した三菱重工、川崎重工、日立製作所、東芝、富士通、池上通信機が参加を見送ったとのことです。出展料が一千万円近く、「費用対効果が悪い」などの声を紹介しています。
また、企業側から漏れる声として、「積極的にやれば『武器商人』と揶揄される」などの反応を紹介しています。一方で、中小企業は出展に積極姿勢だとして、防衛省が出展スローガンを「下町ロケット」(注:「下町ミサイル」の間違いでしょう)にして、幹部が「背水の陣で中小に賭ける」と語ったと伝えています。
武器輸出 大手尻込み 禁輸緩和2年 政府と温度差(5月1日、朝日)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12337295.html
オーストラリア潜水艦商戦での落選に続いて、武器輸出にブレーキがかかりつつあることを示していると思います。市民が「死の商人にならないで!」と声をあげることが十分に有効だといえるのではないでしょうか。
今回も出展するNEC、藤倉航装、ジャパンセルなどに対しては「出展しないで!」と声を届けるキャンペーンを展開していく予定です。さらに、6月3日には軍需企業めぐりも行うことにしています(詳細は改めて)。
一方で、中谷防衛相は5月2日、フィリピンのガズミン国防相と電話協議し、海上自衛隊の中古練習機「TC90」をフィリピン海軍に貸与することで合意しました。自衛隊機として初の実質的な武器輸出です。現行法上、フィリピンが希望した無償貸与ができないため、タダ同然で貸与する形をとったものです。当初はフィリピン訪問を予定していたものの、熊本地震を受けて断念した模様です。それにしても、電話一本で武器輸出に合意とは!「正式契約は夏以降」とのこと。反対の声を強めていきたいと思います。
海自練習機貸与で比と合意 輸出三原則緩和後初の他国移転(5月3日、毎日)
http://mainichi.jp/articles/20160503/ddm/002/010/033000c
なお、ご紹介が遅れてしまいましたが、オーストラリアへの潜水艦輸出の動きに対して、4月22日に「三菱さん川重さん 死の商人にならないで!神戸アクション」が取り組まれました。一緒に参加したNAJAT運営メンバーの戸山灰さんが写真入りの詳細な報告記事を書かれていますので、ぜひご一読ください。
◆報告 「三菱さん川重さん 死の商人にならないで! 神戸アクション」
https://najat2016.wordpress.com/2016/04/25/report_action_kobe/
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【声明】オーストラリア潜水艦商戦での日本の落選を歓迎し、すべての武器輸出の中止を求めます
https://najat2016.wordpress.com/2016/05/01/statement_0429/
<武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)>
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