【要請を!】ダイセルが英軍需大手BAEと米軍ヘリ用エアバッグ共同開発へ |
東京の杉原浩司(武器輸出反対ネットワーク)です。 [転送・転載歓迎]
2月16日、ロイター通信が驚くべき情報を伝えました。日本の化学メーカーの「ダイセル」が英軍需大手BAEシステムズと米陸軍のヘリコプター向けエアバッグの共同開発を協議しているというのです。BAEはサウジアラビアへの賄賂付きの莫大な武器輸出が発覚したこともある悪名高い「死の商人」企業です(アンドルー・ファインスタイン著『武器ビジネス』上・下、原書房 に詳しい)。
記事では、BAEが武器輸出に舵を切った日本にたかっている様も書かれています。こうした動きを一つひとつ潰していかなければならないと思います。ぜひダイセルに直接声を届けてください。
<参考>
【書評】秘密主義の闇、かき分ける執念(吉岡桂子)
武器ビジネス~マネーと戦争の「最前線」(上・下)
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2015080900014.html
【書評】死の商人たちが暗躍する世界(野村進)
武器ビジネス~マネーと戦争の「最前線」(上・下)
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/5368
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ダイセルと英BAE、米軍ヘリ用エアバッグを共同開発=関係者(2月16日、ロイター)
http://bit.ly/1onWW0Q
「武器の輸出規制を緩和した日本は、欧米の軍需大手から技術の有望な「発掘先」とみられている。両国が安全保障の関係強化に動く中、とりわけBAEは日本企業との協業に関心を高めている。」
「BAEは今年を「ジャパン・イヤー(日本年)」と位置づけ、関係強化に動いている。豪潜水艦の共同開発候補である日本の官民連合に助言している他、三菱重工業と水陸両用車の共同開発の可能性も探っている。さらに3─4つの案件でも日本企業と協議中だ」
この記事を受けて、ダイセルはホームページでロイターの報道を否定。
<株式会社ダイセル>
2016年2月16日の一部報道について
http://www.daicel.com/news/index.php?act=detail&id=399
2016年2月16日昼頃(日本時間)、ロイター通信において、当社とBAEシステムズ社(英国)との、米陸軍のヘリコプター向けエアバッグの共同開発の協議に関する報道がありましたが、そのような事実はありません。
また、当社が民生用以外の火工品事業の海外展開を検討しているという事実もありません。
しかし、2月17日夕方、ダイセル本社広報室(TEL 03-6711-8111)の久保田昌樹さんに電話で「BAEとコンタクトは取っていないのか?」と聞くと、「可能性としてはある」と返答。「可能性ではなく、事実としてどうなのか?」と尋ねると「私は把握していません」「調べて後日回答したい」と。電話番号を伝えましたので連絡が来ると思います。またご報告します。
◆ぜひダイセルに事実関係を直接尋ねてみてください。そして、「もしBAEとの連携を考えているなら、ただちに中止するよう求めます」と声を伝えてください!!!
【株式会社ダイセル】
〒108-8230 東京都港区港南2-18-1 JR品川イーストビル
(TEL)03-6711-8111 (FAX)03-6711-8100
お問い合わせフォーム http://www.daicel.com/contact/form.html
http://www.daicel.com/
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<武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)>
〒162-0822 東京都新宿区下宮比町3-12明成ビル302 3・11市民プラザ気付
FAX 03-5225-7214
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※写真は2015年5月にパシフィコ横浜で開催された日本初の本格的な武器見本市「Mast Asia 2015」での英国軍需企業のブースです。