政務活動費の会計帳簿を初閲覧しました! |
中野区議会 改新中野
http://kugikai-nakano.jp/giin_list.html?kaiha_id=5
改新中野の会派控室に入ってご挨拶した後、会計帳簿と領収書を見せていただきました。そこでまず、撮影してもいいかを尋ねたところ、「議会のルールがあるので、撮影は許可できない」と拒否。関係ないと思うのですが。さらに、見ながらメモをとっていると、「確認することは了解したが、メモをとることまでは認めていない」「事前了解なくメモをとるなら、これ以上の閲覧はお断りする」とのお話。不本意ながらも、従わざるを得ませんでした。何をそんなに警戒されているのでしょうか。
ざっくりと閲覧しましたが、やはり気になるのはスイカチャージ代やタクシー代です。タクシーについては「自宅~中野」などと区間が書いてあるものと何も書いてないものがありました。それらが議員の調査研究活動に関するものだったのかは明確には分かりません。昨年夏、東京23区のうち、中野、中央、目黒、品川、江戸川の5議会が政務活動費の具体的な使途や目的を明らかにする報告書の提出を義務付けていないとの記事(2014年8月7日、東京新聞)がありました。残り18の区議会は領収書1枚ごとに「何の用事でどこに行くためにタクシーに乗った」などの詳細な報告書を別途提出するよう求めているとのこと。中野区はまだまだいい加減なのです。
目を引いたものとしては、「駐輪代100円」(「自分で出したら」といいたくなりますね)、「扇風機代1,200円」(これは不適切な支出ではないのでしょうか?)などがありました。また、これも私は不適切な支出と考えるのですが、「新年賀詞交換会」の領収書に、「賀詞交換会への支出は控えた方がよいのでは」との付箋が貼ってありました。自分たちでもやはりマズイと思われているのだな、と分かりました。
ちなみに、区議会議員はいまだに、定額支給1日3,000円の「費用弁償」(議会に行く交通費として支払われる。議員が名誉職だった時代の古い制度)を支給されており、少なくとも議会に通う交通費に政務活動費を充てるのは二重取りになります。
しばらく閲覧して、しっかり記憶に焼き付けたところで終了。最後に、「会計帳簿や領収書、収支報告書をネット公開するのに賛成ですか」と尋ねると、「事務局の職員の事務量が増える点はあるが、賛成する」とのことでした。早くネット公開に踏み切ってほしいと思います。そうすれば、区民の閲覧を必要以上に制限したりする必要もなくなり、議員もスッキリすることでしょう。区議会の信頼回復にも大きく貢献すると思います。
なお、中野区の政務活動費の使途基準が最近見直されたそうですが、ホームページでは確認することが出来ませんでした。また判明したらお知らせできればと思います。
※写真は中野区議会3階の議会棟の入口にある受付。右側が議会事務局です。