中野区議会を傍聴しました! |
議員報酬引き上げ条例 http://kugikai-nakano.jp/gian/15218172756.pdf
区長報酬引き上げ条例 http://kugikai-nakano.jp/gian/15218172819.pdf
午後には、中野区議会の第1回定例会を傍聴してきました。本日は本会議の一般質問初日。傍聴者は約20人でした。多いのか少ないのか、どうなのでしょう。傍聴席は議員席の真後ろなので、議員の表情はほとんど分かりません。また、国会でもそうですが、事前通告した質問への答弁があらかじめ用意されているので、質問者も答弁者もひたすら原稿を読み上げるだけ。緊張感などないお決まりのやり取りではありました。それでも、再開発や待機児童、特養ホーム待機者、保育士の待遇、認可保育所への入所者など、現状の具体的なデータが答弁として示され、参考になりました。
印象的だったのは、中野区が木造住宅の耐震補強に補助をしない理由として、「個人の財産形成につながることへの補助はしない」(田中大輔区長答弁)と理由を述べたところです。あの阪神・淡路大震災の後、住宅再建に苦しむ被災者に向かって、当時の政府が「個人の資産である住宅に税金投入はしない」と切り捨てたのと全く同じ論法です。その後、故・小田実さんら被災者が立ち上がり、自ら法案を作って「市民=議員立法」の手法で「被災者生活再建支援法」制定にこぎつけました。また、鳥取県西部地震後、当時の片山善博鳥取県知事は霞ヶ関の反対を押し切って、住宅再建に公費を投入する決断をしました。こうした歴史から学ぶことなく、時代遅れの理屈にこだわり区民のいのちをないがしろにする。議員の皆さんも区民も、こんなやり方を認めてはダメだと思います。
退場する際には、気づいた点を感想用紙に書いてみました。議員や区役所担当者の名前がわかる座席表(最低限、区議会だよりの一覧表のコピーでもよい)を配布してほしい。配布された「一般質問一覧」にそれぞれの予定時間も添えてほしい。前日に行われた区長の「施政方針説明」について、概要でもいいので配布するなりホームページに掲載するなりしてほしい。議長は区役所担当者の役職名だけでなく名前も読み上げてほしい。などの点を事務局の方にも直接伝えて、改善をお願いしました。
ちなみに中野区議会は、ネットでは3週間後の録画中継しか見ることが出来ません。せめてもっと早く見られるように改善すべきだと思います。
※写真は街の掲示板にも貼られている議会案内、廊下や階段に貼られた傍聴者への注意の貼り紙、廊下から見た本会議場、そして、区役所1階の売店そばにあるテレビモニターでの議会中継(誰も見ている人はいませんでした)。