「文官統制」を葬り、武器調達庁を作る防衛省設置法の大改悪にNO! |
杉原浩司です。こうした情報発信はかなりのごぶさたです。中野区議選へのチャレンジが一区切り(残念ながら届きませんでした)つきましたので、ぼちぼちと可能な発信を再開していこうと思います。よろしくお願いします。[転送・転載歓迎]
さて、「戦争法案」の陰に隠れていますが、「文官統制」を葬り去り、武器輸出を担う「防衛装備庁」(=武器調達庁)を新設する防衛省設置法の大改悪案が、明日5月14日(木)午前に衆議院安全保障委員会で採決されようとしています。見過ごせない危険な動きです。
4月23日に行われた衆議院安全保障委員会での参考人質疑では、西川純子さん(獨協大学名誉教授)が、「防衛装備庁」を「武器調達庁」であると喝破され、その設置は日本に軍産複合体を許す流れを促進する、と鋭く批判されていました。
文官統制をめぐるせめぎ合いの経緯と今回の法改悪の危険性については、『世界』5月号所収の石井暁さん(共同通信編集委員)による
★「台頭する自衛隊制服組~文官統制全廃という「いつか来た道」」
が大いに参考になります。そこに引用されている共同通信の2月22日付記事から、纐纈(こうけつ)厚さん(『文民統制~自衛隊はどこへいくのか』著者)の発言をご紹介します。
「政府の十分な説明もなく、国民的議論もないままに文官統制を実質無にする案にぼうぜんとする。大胆な恐るべき改悪だ。このまま法律が変われば、文官は軍事的分野に立ち入れなくなり、制服組優位が実質化してしまう。防衛強化の流れの中で非常に不安が大きい。戦前、軍事専門家である軍人に全てを委ね、国民が知らないうちに決定がなされ、戦争に突入してしまった。その反省からつくられた文官統制をほごにするのは、歴史の教訓の全否定につながる。」
明日14日は戦争法案の閣議決定も強行されます。朝には官邸前抗議行動も取り組まれます。抗議の意志を表しましょう。各地でもぜひ!
◆戦争法案 閣議決定反対の声を上げよう! 「戦争法制閣議決定・国会提出抗議 5・14首相官邸前集会」
5月14日(木)朝8時~9時半
首相官邸前(国会議事堂前駅)
主催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
http://sogakari.com/?p=45
◆5月14日(木)18時~19時
戦争法案の閣議決定を許さない!街頭宣伝
※早朝の抗議行動に参加できなかった方、ぜひこちらに参加して声を上げてください。
場所:有楽町イトシア前(有楽町駅そば)
主催:解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会
http://kyujokowasuna.com/?p=1200
<14日の衆議院安全保障委員会での防衛省設置法改悪案の審議予定>
★可能な方はぜひ傍聴を(衆議院議員の紹介が必要です)。
午前9時~9時45分 下地幹郎(維新)
9時45分~10時45分 玉木雄一郎(民主)
10時45分~11時15分 赤嶺政賢(共産)
11時15分~11時30分 照屋寛徳(社民)
質疑終了後 採決
※民主党は修正案を出すようですが、内容は不明です。
【参考】
「文官統制」見直しを閣議決定 装備庁新設も盛る(3月6日、朝日)
http://www.asahi.com/articles/ASH35524DH35UTFK00T.html
[文官統制の廃止]歴史の教訓を忘れたか(3月7日、南日本新聞)
http://373news.com/_column/syasetu.php…
[主張]防衛省設置法改定~戦争と縁切れぬ国にするのか
(5月10日、しんぶん赤旗)
http://www.jcp.or.jp/…/aik15/2015-05-10/2015051001_05_1.html